成城を歩く

野川緑道と次大夫堀公園

ネイチャー&バードウォッチングでいつもの散歩をもっと楽しく

国分寺市恋ヶ窪を起点に、国分寺崖線(通称ハケ)に寄り添いながら悠々と流れ、多摩川に注ぐ野川。
「ハケの森」と呼ばれる緑と各所に点在する湧水地が調和しながら、美しい川を保っています。野川が現在の様相となったのは、1969年に始まった改修工事後のこと。それまでは、子どもたちが助走をつけて飛び越えられるほどの川幅で、周囲には田園風景が広がっていました。そして時は流れ、住宅地となったいまでも、野川には東京23区内の都会とは思えないほど、豊かな自然が残されています。
そこでおすすめしたいのが、お散歩がてらのネイチャー&バードウォッチング。年間通して70種を超える野鳥が行き交い、500種を超える植物が根を張る、野川だからこその散歩の楽しみがあります。

春なら、カワセミの子育て風景や、ジョウビタキ、ツグミなど旅立ち近い渡り鳥、また岸辺を黄色に染めるカラシナやツツジ、そこに集う色とりどりのチョウチョなど…見どころは尽きません。そしてお散歩の際には、ぜひオペラグラスやルーペを携えて。自然をもっと間近に、もっと素晴らしいものに感じられること間違いなしです。

世田谷の往時をしのぶ次大夫堀公園と民家園

次大夫堀とは、江戸時代、徳川家康に仕えた代官・小泉次大夫の指揮により、15年かけて開削された農業用水を指します。正式名称を六郷用水とし、多摩川の水を取り入れ、周辺地域の水田で利用されていました。そんな六郷用水や当時の田園風景を復元し、1980年に開園したのが次大夫堀公園。日本の原風景というべきのどかな景観が、懐かしさを誘います。また、園内の民家園には、江戸時代後期の古民家も移築復元。茅葺き屋根の趣ある出で立ちに、往時の世田谷の農村風景がしのばれます。

野川緑道と次大夫堀公園

【野川緑道】
国分寺市恋ヶ窪~世田谷区二子玉川を流れる野川沿い
アクセス/小田急線「成城学園前」駅より喜多見方面へ徒歩約15分

【次大夫堀公園】
〒157-0067 世田谷区喜多見5-27 TEL:03-3417-9575(砧公園管理事務所)
アクセス/小田急線「成城学園前」駅より二子玉川駅行きバス「次大夫堀公園前」下車徒歩約2分

詳細MAP

.