成城を歩く

きたみふれあい広場

色彩豊かな草木花が散りばめられた都会のオアシス的空間

小田急線の喜多見電車基地。その上、地上10mの高さに「きたみふれあい広場」はあります。広さ約27,000平方メートルの敷地内には、芝生が心地よく広がる「多目的広場」や遊具が設置された「ちびっこ広場」、野川や国分寺崖線、晴れた日には遠くの山々を望める「展望広場」などが整備され、子どもが遊んでいたり、お年寄りがベンチで休憩していたり、スケッチを楽しむ人、昼寝をしている人の姿も。人工の地盤につくられたとは思えないほど緑と風を感じるこの公園は、地域の人々の憩いの場として活用されているようです。

そんな園内で、ひときわ目を引くのが、色とりどりの花々。各所に設けられた花壇は、シーズンごとに植え替えが行われ、四季折々の草花を観賞することができます。ひょうたんのような形のトンボ池でも、初夏になると鮮やかなスイレンが開きはじめ、青空と木々の緑とのコントラストが実に見事。そんな風景を眺めていると、夏の暑さもほんの少しやわらぎそうです。高台にあるため遮るものが無く、開放感を体いっぱいで感じられるこの公園は、まさに“都会に浮かぶオアシス”と言えるのではないでしょうか。